現代社会を生き抜くためには,「生きる力」の育成,いわゆる「知・徳・体」の調和のとれた人づくりが求められている。また,これからの国際社会に貢献するためには,自分の考えや意志をしっかりと持ち,それを自信を持って表現できることや,相手の立場を尊重した言動ができることは不可欠である。
しかし,依然として学力低下の問題が指摘されることも多く,覚えることは得意だが,自分なりの考えを持ち,それを表現する力が不十分との調査結果もある。この学力低下の問題については,本校生徒についても例外ではなく,中でも,自分の考えを自信を持って相手に伝えたり相手の思いを適切に理解することで,お互いの関わり合いを深めていくまでにはいたっていない。
また,高等学校においては,「心の教育」を充実させることが大切と言われているが,生徒を取り巻く社会状況等の変化により,いろいろな考えをもつ生徒が増えてきているのも事実である。また,高校生の発達段階に対応した人としての在り方生き方に真正面から向き合う取り組みも不十分である。
中高一貫校の本校においては,この実態を解決するために,中高一貫校の特長を生かし,6年間で確かな学力育成はもちろんのこと,コミュニケーション能力を身につけた生徒の育成を図る。さらに中学校の道徳教育を活かし,高等学校において,様々な体験活動の実施後に,しっかりと自分と向き合い,自分を見つめる場面を設定し,人としての在り方生き方を考えさせ,全体として道徳性の育成を図ることが必要であると考えている。これらの手だてのため,以下のことに取り組む。

これら3つの内容を6年間系統的に進めることが,これからの社会生活を営むうえで,「生きる力」の具現化につながるものと考えている。